雑誌「チルチンびと」80号掲載「アメリカの古材」
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63も多くの板材が使われているため、広い面積で用いる時に、色合いや雰囲気などを揃えやすいというメリットがあります。 ただ住宅に取り入れる上で注意したいのは、それらの板材が土足で使われていたということ。つまり、表面が多少ささくれ立っている場合も。靴を脱いで生活する日本の暮らしにおいては、ある程度、枯れた表情を犠牲にして表面をならす必要があります。 「GALLUP」では住宅での使用を鑑みて、プレーナーで表面を整えたり、ワックスやオイルで仕上げていますが、やはりアメリカの古材の醍醐味は、ざっくり枯れた、気取らないカジュアルさ。古材の表情を最も味わうのなら、手や足の触れない天井などの使用がおすすめだとも。 また施工上、気をつけたいのが、床の厚み。改修などで既存の基礎の床材の上に敷く場合、日本の材にくらべてかなり厚みがあるため、幅木やドアの枠などとぶつかって納まらないことも。1枚の重さもかなりあるので、施工に際しては、建築家や工務店など専門家と相談しましょう。GALLUP〒243-0022 神奈川県厚木市酒井78番天幸物流倉庫内19番倉庫 046-227-0226営業10時〜19時 定休・年末年始http://www.thegallup.com/new/public_html/index.html/※上記ほか、中目黒(03-5428-5567)、門前仲町(03-5639-9633)にショールーム有り。木材から金属や石まで幅広い素材に、経年変化した趣の加工ができる塗料。(左のアイアン加工できる塗料を、上のバケツ、刷毛とセットで1名様にプレゼント。詳細は216ページ)3店舗あるGALLUPのなかでも、いちばん在庫が充実している厚木ショップ。施工は請け負っていないが、若くてきさくなスタッフの皆さんが、相談にのってくれる。塗料の色のバリエーションは無限。写真は、決まった分量で色を調合する店内の機械。右はGALLUPですすめているアメリカの老舗・PRATT&LAMBERTのサンプル。ペンキや錆びで、個性あるアンティークに塗料の色は、空間にアクセントをつける上で重要なポイントに。各国さまざまなメーカーが出している塗料のサンプルを見てイメージを膨らませましょう。イメージに合う色がなければ調合も可能。また、手軽にできる錆加工でひと味足してみては。

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