雑誌「チルチンびと」80号掲載「京都府/西山邸」
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36古い建物にしっくりと合うしつらえは、日本ならではの美が宿る。「みたて」で扱う剣山や花鋏。職人の繊細な手仕事、造形のセンスに感嘆する。左下は、隼人さんが長年愛用している水差し(花鋏を1名様にプレゼント。詳細は216ページ)。繊細な格子と模様の入った古いガラスに、建物が建てられた往時の面影が偲ばれる。右:照明にはフランス製のアンティークを使っている。 左:ざっくりとした手斧(ちょうな)の跡が残る、古い梁組。上:販売している苔は、竹の皮に包んで。包装にも西山さんの美意識が通う。ほかにも買っていただいた花をまとめる紐も、一般的に使われている外国製ではなく国産の麻を用いている。「光沢がまったく違うんです」。 下:庭仕事にうってつけの箒。鄙びた表情が店内に味わいを添える。

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