雑誌「チルチンびと」72号掲載「和箪笥のある愉しみ」
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72精巧な金具や材料、惜しみなく注がれた職人技、そして時を経た美しさが詰まった古い和箪笥。私たち日本人の住まいとともに発展してきた和箪笥は、現代でも違和感なく使え、小さなものでも抜群の存在感を発揮します。  今回は東京・東北沢で三代続くアンティーク山本商店店主・山本明弘さんに和箪笥の成り立ちと、より深く愉しむ秘訣についてうかがいました。和箪笥のある愉しみ監修/アンティーク山本商店/山本明弘写真/米谷 享①前檜・欅材二重(ふたがさ)ね時代水屋箪笥 ②幅180×奥行き55×高さ174(㎝) ③385,000円 ④明治中期~後期/京都 ⑤水屋箪笥の中では幅6尺の大きいもの。濃茶の枠は檜、引き出しの前板と引戸の腰は欅。欅の美しい木目を生かすため木地仕上げとし、濃茶の枠とのコントラストが美しい。引き出しが多いものは手間がかかっている証拠。(データの見方はP.74、P.73の箪笥データはP.76参照)

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