@ヴィブラフォト/ 浅田美浩
NPO木の建築フォラム主催
2025年度「伝統木造の保存・活用」講座
—伝統木造のレジリエンス[生き延びる力]を考える パート3—
伝統木造建築は、環境や社会状況の変化に適応し、今日まで生き延びてきました。当講座では、「困難な状況にもかかわらず、しなやかに適応して生き延びる力」をレジリエンスと呼び、伝統木造が備えているその特質を検証すべく、2021年度と2023年の二度にわたり4回ずつのオムニバス講座を開催しました。
今年度も引き続きレジリエンスをキーワードにして、様々な分野で活躍している講師を招き、オムニバス形式の講義を企画しました。改修・再生の設計、地域でのフィールドワーク、地元で保存に関わる担い手との関係など、現場での活動を中心としたお話をしていただき、多角的な視野から伝統木造の「生き延びる力」を見つめ、どのように伝統木造を活かしていくかをともに考えます。
(コーディネーター:堀江 亨(日本大学))
【講義】(オンライン)
第1回 まちの記憶を紡ぐ -再生設計の実例にみる歴史的建造物のレジリエンス-
東日本大震災で被災した気仙沼の文化財建造物の復原や、板橋・平戸など各地の歴史的建造物の活用・再生の設計事例を通して、災害や社会変化に適応しながら、地域社会の再生や活性化に果たす歴史的建造物の役割を紹介します。
日 時:2025年11月15日(土)14:00〜16:00
講 師:籾井 玲(アルセッド建築研究所)
第2回 やわらかい石と木のハイブリッド -地層・建築・生業からみた石のまち-
日本各地で産出する凝灰岩等の軟石(やわらかい石)は、生活に近い石蔵等に用いられ、小屋組や木骨部の木と石とのハイブリッドな全体を成しています。地層、建築、生業を通したマテリアル・エコロジーを考えます。
日 時:2025年12月13日(土)14:00〜16:00
講 師:安森 亮雄(千葉大学)
第3回 江戸時代の町家に、いま住まう -建築の構法が生む「建築文化」の身体的意味-
町家リノベーション流行の傍らで人が住む町家の数は減少を続け、全国的に歴史的都市が変化しつつあります。 町家に実際に住まうことで、建築に埋め込まれた生活文化が発見・再生される体験をもとに「建築文化」の意味を考え直します。
日 時:2026年1月17日(土)14:00〜16:00
講 師:青柳 憲昌(立命館大学)
第4回 加賀・能登の住まいと能登半島地震
2024年1月の能登半島地震により、建築や町並みに大きな被害が生じた能登地方では、伝統的建築や生活文化が断絶の危機に直面しています。文化財ドクター事業を通じて明らかになった、能登の現状をお伝えします。
日 時:2026年2月14日(土)14:00〜16:00
講 師:山崎 幹泰(金沢工業大学)
■定員・受講料
定員:50名
受講料:(4回通し)会員7,000円、一般:10,000円、学生3,000円
(各回受講)会員2,000円、一般:3,000円、学生1,000円
■申込方法
木の建築フォラムホームページより申込書をダウンロードいただくか、下記申込フォームまたは右のQRコードよりお申込いただけます。
申込フォーム:https://forms.gle/n6RLm8FJNPZK5SWA9
参加申込の確認後、木の建築フォラム事務局より受付のご連絡を差し上げます。
■申込み・問合せ先
NPO木の建築フォラム事務局
Email:office@forum.or.jp
Tel:03-5840-6405
HP: https://www.forum.or.jp/